食中毒のおはなし
爽やかな五月晴れが続き、寒からず暑からずのよい季節がやってきましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて今回は食中毒のおはなしです。食中毒は5月から8月にかけて増える傾向にあります。気温が上がり、湿度も高くなる梅雨の時期は特に注意が必要です。
★梅雨時期の見えないリスク
~高齢者が気をつけたい食中毒と感染症対策~
梅雨の季節は、湿度と気温が高くなることで、食中毒の原因となる細菌やウイルスが繁殖しやすい環境が整います。特に高齢者は免疫力が低下していることが多く、軽い感染でも重症化しやすいため、日常の予防がとても大切です。
★食中毒の主な原因と特徴
細菌性(例:サルモネラ菌、腸炎ビブリオ、カンピロバクター)
→ 主に加熱不十分な肉や魚、生野菜などから感染。下痢、嘔吐、発熱などの症状が出ます。
ウイルス性(例:ノロウイルス)
→ 調理器具や手指を介して感染。非常に少量でも感染力が強く、高齢者施設では集団感染も。
★高齢者に必要な5つの予防ポイント
①手洗いは基本中の基本
②食材の「温度管理」に注意
③加熱は「中心部までしっかり」
④調理器具を清潔に保つ
⑤体調の変化に敏感になること
「いつもより元気がない」「軽い吐き気がある」などのサインを見逃さず、早めの受診を。特に高齢者は、下痢や発熱が続くと脱水症状を起こしやすいので注意が必要です。
梅雨の時期は見た目ではわからない細菌やウイルスが潜んでいます。「少しの注意」がご自身の健康を守る大きな力になります。ご家族と一緒に、食の安全や衛生管理を見直す機会にしてみてください。